ナマステ!
新年明けましておめでとうございます。
私たちJOCV/SVは出国ラッシュが間も無くです。既にルワンダ、ブータン、ネパール、トンガ…世界各国に同期隊員がエンパワメントの種をまきに日本を旅立ちました。
突然ですが、「Virtual Water」って皆さんはご存知ですか?
Virtual Water
私はこの言葉を派遣前訓練中に知りました。前回のブログにて「Technical Class」については少し触れたと思います。私のクラスには「コミュニティ開発」以外の職種で「環境教育」「水質調査」のJOCVがいました。その中の環境教育隊員が行ったWorkshopにてこの言葉・概念を知りました。
「Virtual Water」ってなんでしょうか?知っている人も知らない人もいますねもちろん。日本語に訳すと「仮想水」になるんでしょうか。Virtual Waterとは、
食料を輸入している国(消費国)において、もしその輸入食料を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定したものであり、ロンドン大学東洋アフリカ学科名誉教授のアンソニー・アラン氏がはじめて紹介した概念です。
例えば、1kgのトウモロコシを生産するには、灌漑用水として1,800リットルの水が必要です。また、牛はこうした穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1kgを生産するには、その約20,000倍もの水が必要です。つまり、日本は海外から食料を輸入することによって、その生産に必要な分だけ自国の水を使わないで済んでいるのです。言い換えれば、食料の輸入は、形を変えて水を輸入していることと考えることができます。
(文章・画像引用元:https://www.env.go.jp/water/virtual_water/)
私たちは知らず知らずの内に莫大な水を消費しています。消費というよりかは「輸入」です。単位も想像がつかないくらい莫大です。私を含めて素人には全くもってピンとこない数字です。数字以上にこの図で注目して欲しい部分があります。それはVirtual Waterの輸入先です。アメリカ、ロシア、オーストラリア、ブラジルなど先進国の途方もない数字に注目がいくかと思います。ただし、輸入先の国には南アフリカ、タンザニア、ナイジェリア、パプアニューギニアなどの発展途上国(開発途上国)と言われる国々が含まれています。この国の中には我々青年海外協力隊が派遣されようとしている国ももちろん含まれていますし、この図に示されていない国もあるでしょう。私たちは毎日たくさんの水を消費しています。その「水」っていうのは決してお風呂、洗濯、飲み物などといった目に簡単に見えるものだけではないんですね。
そして、日本は日常生活に必要なものの大部分を輸入に頼っています。日本は海外に何をどれだけ輸出しているんでしょうか?輸入しているVirtual Waterの分が相殺できる分だけのVirtual Waterを輸出しているんでしょうか?思うにこの概念の重要な問題はこの「格差」だと思っています。
私たちがしている節水って何だろう?
こんなことを授業でコーヒー飲みながら聞いていました。タンブラーを運ぶ手がピタリと止まりました(笑)食べ物が喉を通らないじゃないですが、コーヒー中毒の私にとって、このような事態が起こるなんて…衝撃でした。
「自分がしていた節水って一体なんなんだろうか?」
そう思いました。シャワーを控える、浴槽の水を洗濯に利用するなんて本当に役にたつんだろうか…でも、自分にはこれしかできません。だから、これでいいんだと思います。小さいことに思えることが私一人だけでなく100万人が、1億人がやったらどうなるでしょうか?言うまでもないと思います。
そして何よりこの「Virtual Water」という言葉を知れたことが一番です。行動の変化はまずは意識の変化から。いろんなバックグラウンドを知りたいと思えました。
最後に、リンクをご紹介します。英語ですが「Virtual Water」についてとてもわかりやすく紹介してくれています。是非みなさん見てみてください。見た後のあなたは私のようにきっと少し変わっていると思います。では!
バーチャルウォーターのこと、本当に勉強になったよね!!
私も訓練所で知ったんだけど、それを聞いてから節水するようになったもん。
https://www.env.go.jp/water/virtual_water/index.html
こんなサイトもあったよ~!
インドでもお互い節水しようね^^