ワナッカンガー。
今はDelhiにて語学訓練(タミル語)の真っ最中。
15日間×4 時間の計60時間というプログラムになっています。残りはあと6日程度…
まったく順調にいっていない気がします。
ぶち当たった壁
新しい語学を学ぶっていうのはとっても面白くワクワクします。語学に限らず新しい事にチャレンジするのは「心機一転」という日本人らしい思考回路もあり自分が成長できるチャンス!って思いません?私は「タミル語」という未知の言語にチャレンジしている自分の姿を想像しニヤニヤしウキウキしていました。そんな希望と野心に満ちた私がいざチャレンジをしてぶつかった壁がこちら。
- アルファベットを使えない言語
- 語学教師の語学力
- 授業内容の違い
- 先生のメンタリティー
以上とりあえず4つです。
アルファベットを使えない言語への挑戦
これが私が悪戦苦闘しているタミル語です。姉はこれを見て「ミミズ…」と非常に冷たく暗いトーンで言っていました。今ではここにある文字は読めるようになっています。読めるといっても発音はダメダメです。「アルファベット(A,B,C,D,E…)を使えない言語」と書いていますが授業は英語ベースでタミル語を教わっているので使えっちゃ使えるんですが…発音とかの説明でね。ただあくまでも授業の中でって話。
兎にも角にも苦労しているのは発音。例えば、
ra/la/zha(la)…ர,ற/ல,ள/ழ
これ全部違います。右にあるのはタミル語です。
私は「r」と「l」の発音が苦手です。持ち前の滑舌の悪さがさらに人への伝達を妨げます。
思い返せば大学時代に第二言語でスペイン語を履修している際も「r」に非常に悩まされました。巻き舌なんてできません。そしてアルファベット表記されているものの「zha」を「la」と置き換えるなんて…
英語→タミル語→日本語→英語→タミル語。頭が切り替わらない。
ちなみにタミル語は日本人にとって習得するのが容易な言語だそうです。日本語と同じ語順なんですよ。
例えば、
「私の 名前は 太郎 です」→「Nan(私の) pair(名前は) Taro(太郎) irka(です)」
こんな感じ。
中学校で英語、大学でスペイン語というアルファベットを使える言語を勉強してきた自分。アルファベットで形成されていない言語を初めて習得しようとしているわけですが頭へうまく残っていてくれません。まだ始めたばっかりだからでしょうがね。「基礎の基礎」っていう一番大切でしんどい期間にいるんですかね。
語学教師の語学力
語学学校ではタミル語を英語+タミル語で勉強しています。先生はもちろんインド人。タミル語が話されている地域出身の先生。授業は基本的に英語で進行していくために私と先生のコミュニケーションツールは英語。
ただその英語がうまく伝わらない!何回も何回も質問するし、それに対して答えてくれるんですが…先生の英語がうまく伝わってこない。私の英語力がもっと高ければこんなことにはならなかったかもしれないけれど、にしてもおかしい…
「インド訛りがあるにしろ、なんでこれだけしか英語話せないんだ?」的な考えになっていてかなりフラストレーションが溜まっていました。
「お互いに第二言語(英語)で授業するから意思疎通が今く取れなかったり、理解できないこともあるだろう。」って思っていたくせにこのザマです。
「授業を英語で行うんだから先生の語学力(英語)が(自分より)高いのは当たり前」
こんな固定概念が自分の中にあったんでしょう。そして何よりこちらの勝手な「英語」で判断してしまった。受けてきた英語教育が違うのに何を勝手に私の「基準」で判断してるんだ!って感じですね。
日本語教師として活躍している同期はすごいなーって思いました。語学を教えるのって本当に難しいことなんだな!
授業内容の違い
これは困ってましたねー。てか今も戸惑いばかり。
例えば授業で「現在形」について授業しているとします。
それが気づけばいきなり「過去形」について授業を進めていたり、はたまた気づけば今度は「新出単語」の説明に入ったりと、授業のテーマが1クラスで何回も頻繁に変わりました。別にテーマが変わるのは構わない。
ただし、
なんの前触れもなく授業のテーマを変えるんだ!?一言何か言ってから次のトピックへ行ってくれよ!?Why India people !?
タミル語初心者の私はこのめまぐるしい展開についていけません。何回も授業を止めては質問をしました。集中力も時間が経つにつれてなくなりました。
9:30~13:30という4時間という決められた時間はあるものの休憩や1クラス1時間とかいうそういうのもありませんし、マンツーマンだからより授業がしんどかった。
これに関しては語学学校のDirectorや先生とかなり話をしました。
先生のメンタリティー
そんなストレスを感じながら授業を受けていると、先生に対して溜まったストレスが爆発はみ出してしまう時がありました。
自分で分かるくらいイライラしている態度が出てしまう、質問をうまく汲み取ってくれず強い口調で何度も繰り返す、集中力ゼロ状態になる、授業方針に対し文句を言って改善案を提案する…
書いているとかなりひどい(笑)
昨日の授業で先生に言いすぎたー申し訳ないなーっと反省しながら翌日授業を受けます。
先生はまったくもって気にしていません。
「意見をちゃんと言ってくれてありがとう!こうやってお互い少しずつ授業をよくしていこう!」
って言われました。メンタル強い。個の力強い。
教訓
先生の言った通り、議論をしているうちに少しずつ授業がお互いに良い方向に進むようになってきました。先生はトピックを変える際は一言言ってくれるようになり、言って伝わらない時はお互いホワイトボードを使って書いて伝えるようにしました。
「いい授業を作るためになんかお互いの為にお互いが動き出しているんだな。」
なんて思いました。語学訓練は4/26までなので残り少ない期間で必死に勉強したいですね。「語学」だけでなく「インド人」についても理解していきたいと思います。
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ミミズ語!がんばれあらちゃん!
実況中継、伝わってきます!