ワナッカム!養蚕研修についてです。ローミングの苦しみ続いてます…
Rearing
3rd moult終了。
脱皮をする前は食欲が落ちて蚕の幼虫たち(larvae)がまるで背筋してるような体制で動かなくなります。体の大きさだけでなく光沢も変化します。(脱皮前の方が光沢感がある。)
通常通りLime powderとAnkushを実施。プラスチック製まぶしも本日殺菌。
日に日にでっかくなります。桑に関しても3rd moult後は切らずにそのままのサイズで枝ごとあげます。蚕は孵化してから繭を作るまで確か体重が約10,000倍になるそうです。1ヶ月経たないうちに体長も確か15倍くらい…すごい。
これらは本もそうですし、KTCの訓練中に行った駒ヶ根シルクミュージアムで学びました!
話はずれますが、駒ヶ根シルクミュージアムではミサンガ作りやランチビュッフェもありますよーこれがまた美味しい!KTCで訓練する候補生は是非!

ミサンガ作成後に同期隊員と一枚。
Mulberry Pathology
桑の病気についてのお勉強です。Foliar disease(葉の病気)とSoilborne disease(土壌病害)に大きく分けられる。
病気の原因はvirus、bacteria、fungus(菌)、環境(気温、湿度、日光)など。病気により伝染のスピードも違うし、葉からか感染するのか、はたまた根から感染するのかも違います。

foliar diseaseの写真
Soilborne diseaseは「ROOT-ROT」と「ROOT-KNOT」と呼ばれる2種類の病気がある。それらに感染してしまった対策として下の写真にある2種類の製品。CSR&TIが開発したそうです。

左が「NAVINYA」。右が「NEMAHARI」。
桑の病気に対するマネージメントは
- Use of resistant varieties
- Cultural control
- Physical and mechanical control
- Biological control
- Chemical control
の5つ。Chemical controlは桑や土壌への悪影響を与える可能性もあるために最終手段。
良い桑が良い蚕を作り農家の良い生活へと繋がります。
Pest Management
Pest Management。害虫対策についてのお話。

外観が素敵だった。
葉に対する害虫/蚕に対する害虫(「uzi fly」と呼ばれるハエ)の2種類のお勉強。

茎から養分を吸われた桑

桑の害虫一覧

UZI FLYにより影響を受けた繭

蚕の害虫一覧
桑に対する害虫に関しては
- Biological comtrol
- Physical control
- Chemical control
の三本柱です。害虫に対する天敵(Lady bird beatles:てんとう虫みたい虫、寄生虫)を利用する方法、薬品をスプレーする方法、害虫にやられた部分の桑を除去する方法などがあります。
一方、蚕に対する害虫(uzi fly)に対しては薬品を利用しない方法で対応です。
「Non chemical package for uzi fly management」って言ってました。ちなみにこのハエ(以下、「ハエ」)のせいで養蚕市場(インド全体)匂いて年間3~4億Rsの損失が出ているそうです。
桑と同様にハエの天敵となる生物(鳥。土に潜んでいるハエの幼虫を餌として食べる。)や寄生虫の利用(寄生虫もハエの幼虫に対して。)、「UZI-TRAP」という黄色い粘着テープシートや液体の使用、養蚕に利用したベッドや蚕の排泄物の適切な処理、Rearing houseの床を土でなくセメントにする(土だとハエの幼虫が潜んでしまうから)などなどです。
非常に勉強になりました。私の任地HosurではPest Managementが大きな課題になっているそうです。
ただ何千(何万?)匹というハエの幼虫を見せられた時の衝撃、またそれらを保管する部屋の強烈な匂い…日常生活でもし遭遇していたらトラウマになるレベルでしたね(笑)
残り2週間!
今日、26-3の先輩カイコ隊員がCSR&TIに来てくださったのでいろんな話ができました。
まだインドに来て2ヶ月の私にとってはとっても貴重な機会。先輩隊員の経験談、出張手続きについて、KTCでの身の上話…いい時間でした。カンナダ語を操る姿はCoolでしたね!
6月末にタミルナードゥ州でインド隊員(青少年活動)が企画しているイベントに参加するつもりなのでタミル語頑張らねば。手続きも早くしなければ。
研修も折り返し!頑張ります!
Today’s song(不定期)
「Buddy Holly」 Weezer…「huu~huu~♪」って叫びたいね!