#7 養蚕研修

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ワナッカム!養蚕研修についてです。

Rearing

とうとうカイコたちが繭(cocoon)へと進化していきます…

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いつも私と一緒に作業している二人。

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まずは5th moultに向けてのlime powder

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右の人は幼虫くわえてます…

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Plastic mountageをセット。

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幼虫は習性で上へ登っていきます。

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一部はRotary moutage(回転まぶし)へ。

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回転まぶしも幼虫の習性を利用した構造。

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Spinningを始めた幼虫。

作業を一緒にやっていましたがいかんせん「雑」です。

  • まぶしセットのタイミング(セット前にSpinningをすでに始めてた幼虫多数。タイムマネジメントできてないよね。)
  • 道具の管理(汚い・扱い雑で壊しそう・定位置にないとか)
  • 幼虫へのケア(扉開けっ放し。害虫侵入しちゃう…幼虫の扱いも雑。)

など…本当に雑。ここで「研究のためのカイコ」だから気にしていないのかもしれないけど。

気になるポイントでした!

Bivoltine Silkworm Bleeding Laboratory

Bivoltine Silkwormはすなわち「二化性カイコ」です。

日本や中国で飼育されてきたのは、孵化の回数が少なく、世代交代が年に2回しかおこなわれない「二化性」と呼ばれるカイコである。

二化性カイコがつくるマユは、白くて、1個のマユからとれる生糸は1000~1200メートルと長い。自動織機では、経糸に使われる生糸には太さが均一で強いものが求められ、二化性マユはそうした生糸の生産に向いている。

引用元:シルク大国インドに継承された日本の養蚕の技 山田浩司[著]

マユの特徴です。良質な雰囲気伝わってきます。100dflsあたり65kg~70kgのマユが取れます。

※マユ(cocoon weight)=サナギ(pupa weight)+マユ糸(shell weight)

二化性マユの場合、シルク1kgあたりマユ6kgが必要だそうです。シルク1kgあたり350~400Rsでマーケットでは取引されるとのこと。

ただ、二化性カイコを育てるには手間がかかります。

  • 手の行き届いた殺菌/消毒
  • 稚蚕管理(気温、湿度etc)
  • 良質な桑の栽培
  • 病気のコントロール(二化性カイコは病気にかかりやすい。)
  • 脱皮のケア
  • まぶしの管理

など。それなりの対価を得るにはそれなりの労働が必要です。

そしてこの手間があるためにインドにおいてうまく二化性養蚕が普及していかないんですね。養蚕農家(インド全体)の20%程度が二化性養蚕に取り組んでいるとのこと。(多分盛ってると思います。)

Multivoltine Silkworm Bleeding Laboratory

「Multivoltine Silkworm」はすなわち「多化性カイコ」です。

「多化性」と呼ばれるカイコは、1年に2回以上世代交代をくりかえす。

多化性カイコがつくるマユは淡い黄緑色をしていて、マユの層が綿状に近い「ボカマユ」と呼ばれる形状になる。大きさは小ぶりで1個のマユからとれる生糸は700~800メートルと短く、しかも、弱くて切れやすい。

多化性の生糸は、インドの伝統的な手織り機には使用できるが、織物の大量生産が可能な自動織機には向いていない。

引用元:シルク大国インドに継承された日本の養蚕の技 山田浩司[著]

ここでいう「多化性カイコ」は「二化性×多化性」の「交雑種(CrossBreed:CB)でした。そしてインドで主流になっているのは「PM(Pure Mysore)×CSR2」の交雑種。

この交雑種の場合は、シルク1kgあたりマユ8kgが必要だそうです。シルク1kgあたり250~300Rsでマーケットでは取引されるとのこと。

この研究所では、

  1. インドの気候により順応できる。
  2. 養蚕農家の社会経済的状況に合う。
  3. 従来のPM種より形状が優れている。

「多化性カイコ」を目指し、日々研究をしています。そして商品(シルク)・生産性・品質の向上という点から、インドの蚕糸産業に貢献をしているわけですね。

また、今現在インドは中国から年間約7,000tのマユを輸入しています。インドは中国からのマユの輸入量「ゼロ」を目標としており、「多化性マユ」の研究はこの目標を達成するためのエッセンスになっているとのこと。

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右が従来のPM種。左は品種改良されたPM種。

研修もあと3日!

研修も残り3日。任地ももう目の前。

ただ今日Coordinatorに確認したらCSR&TI(Mysore)から私の任地(Hosur)までの移動の手配ができていないとのこと。

「誰があなたをHosurに連れてくの?研修のあとのスケジュールはどうなってるの?教えてくれない?」と聞かれる始末です。

さすが。さすがだよ。明日本当にアレンジしてくれるのだろうか。

どうか無事に任地へ着きますように。

Today’s song

「あおぞら」椎名林檎

記事を書いている人


名前:あらちゃん
年齢:28歳
出身地:静岡県
静岡県立大学国際関係学部卒。若者支援団体「若者エンパワメント委員会(YEC)」OB。エンパワメントの重要性を認識。
卒業後は人材派遣会社(東証一部上場)にて、製造工場での現場研修の後、営業・採用・労務管理として3年間勤務。青年海外協力隊へ応募し登録から合格へ。27年度3次隊。駒ヶ根訓練所。インドにて養蚕普及活動に携わる予定。

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