Awareness programme under JOCV programme

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ワナッカム!

出張が多くなかなか更新できなかったです。先週の土曜日に26-3先輩隊員の任地で行われたイベントに参加してきました!

JOCV Awareness Programme

ベンガルールのバスターミナル(Majestic Bus Terminal)からバスで約3時間。

前日までデリー出張だったので朝デリーを発ち、夕方にHindupur(先輩隊員の任地)に着きました。Hosur(私の任地)からはイベント開始時間に間に合わないので前日入りです。移動疲れが半端ない。その日は(正しくはその日「も」)先輩宅に泊めてもらいました。

この「JOCV Awareness Programme 」では、先輩隊員の活動をしている対象クラスターの養蚕農家で形成された自助グループ(Self Help Group、以下「SHG」)複数と関係者を集め、ミーティングを実施しました。

内容は現在取り組んでいるプロジェクトにおいての重要項目である「銀行システム」の説明です。

SHG内の養蚕農家各個人が抱えている負債を一度まとめ、そのグループ何にいる養蚕農家全ての負債を一旦銀行から借りたお金で返済する。

その後、SHGで銀行口座を作り、その口座に各養蚕農家が月々お金を積み立てます。その積み立てたお金で月々に発生する利子+借りたお金を返済。

利子を差し引いて余ったお金は貯蓄に回します。何年かかけて全ての利子を返済し終わった後にSHGの銀行口座に貯蓄したお金を使用して養蚕に必要な機材を購入するというプロジェクトです。

この説明をするミーティングに先輩隊員・ CP・銀行職員・ゲスト(私、私のCP、他地域にいるJVのCP、「地域養蚕研究センター:Regional Sericulture Research Station」のDirector)を招待して実施しました。

イベント当日

イベント当日。

まずは打ち合わせです。

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JOCVとCP

当日の内容を再確認。

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会場

会場へ移動すると準備が着々と進んでいました。農民とのMTは基本的には外で行います。室内だと暑いので集中できないそうです。

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移動用の車。インド初の国産車だそうです!

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プロジェクトの資料

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集まった養蚕農家たち

開始は10:00予定でしたが結局スタートしたのは11:00。ずらっと50名ほどの養蚕農家が集まりました。

イベントのスタートはお祈りから始まります。続いて先輩隊員の挨拶。ゲスト挨拶です。当日の無茶振りにより私も「テルグ語」で挨拶をしました!もちろんカンペを用意しましたが。

ゲスト挨拶が終わると参加している CPから他地域のクラスターでの活動を紹介。その後Directorからの挨拶、銀行員からの「銀行システム」についての説明、先輩隊員とCPによるプロジェクトの説明という流れです。

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主催者とゲスト

私のCPが挨拶をしています。彼は英語・テルグ語・ヒンディー語・カンナダ語を操ります。

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質問のために前に来た農民

説明がされている際に、「質問をしたい」と思うと彼らは急に前に出てきます。もしくはその場で叫びます。挙手をするわけではないので日本とは少し雰囲気が違いますね。

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ホワイトボードを使ってプロジェクトの説明。英語での説明をCPが通訳していました。

MTが終了したのは14:00頃。銀行システムに関しての質問が多かったです。具体的な利子率・担保や保証人は必要かどうか(驚くことにどちらも不要とのこと。)・借りれるお金の額など…プロジェクト自体は事前にSHGに説明していたのでそれに関しては農民は納得していた様子。

MTの後は食事です。炊き込みが手配されていました。炊き込みの準備が進むにつれ我慢できずに席を立つ農民が多数発生。

「あなたたちは桑を待つカイコと同じじゃないか!」

というDirectorからのカイコジョークが飛び出す始末。

こうしてイベントは無事に終了しました。

イベントに参加してみて。

参加してみて気付きがいくつかありました。

  • CPとの関係性の重要性
  • リーダーの重要性
  • ノートを全く取らない農民
  • ご飯を用意することの大切さ

CPとの関係性の重要性

先輩隊員とそのCPたちはまるで「親子」のような関係です。赴任当初はCPのいく場所は意味がなさそうな場所でもどこでもついていったそうです。好きな食べ物や趣味まで知っていました。

親のようになんでも話せる、相談できる、提案できるからJOCVがやりたいと思う企画も実現できる。CPも子供(JOCV)にはしっかりと自分の意見を言う。ダメなものはダメだしできることは協力する。

いい関係の一つの例ですよね。

リーダーの重要性

それぞれのSHGには「リーダー」たるものがいました。

MTでの農民の様子を見て思ったのがそのリーダーたちの積極性。上の写真の「質問をしに来た農民」もひとつのSHGのリーダーです。なんとなく「リーダーの発言=グループの発言」に思えましたね。質問を終えると自分が聞いたことを再度メンバーに向かって説明しているのが印象的でしたね。

SHGの核となるキーパーソンは重要。またそれぞれのリーダーは「英語が少し話せる」という特徴がありました。現地語習得前ではどうしても直接的な意思疎通が難しいですしこれも抑えるポイントかな!

ノートを全く取らない農民

実はイベントでは「ペン・ノート・ケース」の三点セットを配布していました。

日本ではミーティングでの気づきや内容をノートに取るのは当たり前でしょう。ただ、インドの農民はまーったくノートをとりません。聞くだけです。先輩隊員も何度も「聞くだけじゃなくてメモを取るように」と言っているらしいですが…対策を考えないとですね。

ご飯を用意することの大切さ

ただ「イベントやるから来てね!」だけじゃ農民は来ません。

確かに「近所に住んでいない月に数回しか会わない、話さない外国人」に言われても魅力はないかもしれないです。そして自分の仕事の時間を割いて、生活を削ってまでイベントに参加する意義があるのかどうかを考えれば「おもてなし」は最低限必要です。

私が農家に向けてイベントをやる際も「軽食」の用意はしっかりとしないと。

まとめ

私自身の活動がまだ本格的に始まっていない中で参加を決断しましたがとてもいい機会でした。

CPとこのミーティングに参加したことで私だけでなくCPもモチベートされてくれていればと期待します。(イベントに参加した大きな理由です。)JOCVとの活動することの可能性を認識できたのでしょうかね。

本格的な活動前なので先輩隊員の活動例に自身の活動が引っ張られすぎないようにしないと。もちろん、同様の問題や農家からのニーズが上がれば利用させてもらおうかな!

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帰りにバス会社のストライキにあって時間を持て余していた時に現地の子供たちから元気をもらえました。では。

Today’ s song

「Abbot Kinney」LOVE PSYCHEDELICO

記事を書いている人


名前:あらちゃん
年齢:28歳
出身地:静岡県
静岡県立大学国際関係学部卒。若者支援団体「若者エンパワメント委員会(YEC)」OB。エンパワメントの重要性を認識。
卒業後は人材派遣会社(東証一部上場)にて、製造工場での現場研修の後、営業・採用・労務管理として3年間勤務。青年海外協力隊へ応募し登録から合格へ。27年度3次隊。駒ヶ根訓練所。インドにて養蚕普及活動に携わる予定。

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