#3 養蚕農家訪問記

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ワナッカム!

隊員総会と体調不良によりかなり空いてしまった…溜まってしまった…

養蚕農家(Cluster)への訪問記録です。

BAGALUR(7/12)

BAGARULまでは車で約一時間。2軒の農家を訪問しました。

1軒目の農家の飼育所。ベッドはもちろん新聞紙を活用してます。

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ベッド。

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新聞紙を引っ掛けるために紐が付けてあります。

一度のcropで600dflsものカイコを育てるとのこと。ワーカーもRearingに6名、桑畑に3~4名雇うとのこと。給料は男性400Rs/日、女性200Rs/日。カイコの種類はCross Breed(CB:交雑種)。訪問した中でも大規模な農家かと思います。養蚕以外にも乳牛と羊を飼い畜産もしています。

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農家

こちらの農家さん。27歳。若い。私と同い年です。実は彼は養蚕をこれからスタートさせるというビギナーです!5日間、州政府の養蚕研修センターで訓練をして基礎知識は学んだとのこと。父方の祖父がかつて養蚕業をしていたとのことで父親がサポート、また養蚕業に精通している農家をパートナーとして雇うとのことです。収穫で得たお金はそのパートナーと6:4で折半。

SHGや養蚕農家を支援する団体については知らないとのことでしたが、英語が話せてモチベーションも高く、SHGにも興味を示してくれました。今後も定期的に訪問したい農家の一つです。

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桑畑と灌漑設備。

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桑畑とワーカー。

続いて2軒目。

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ネットによるUzi対策

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左から農家、DOSスタッフ、CP

農家に訪問する際は必ずCounterpat(CP:私の活動のパートナー)+DOS(Department Of Sericulture:州蚕糸局)のスタッフが複数名同行します。近々彼らが同行する理由についてはまとめたいですね。

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RC入り口

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農家

2軒目に訪問した農家さんは現状に完全に満足しているためにSHGに興味ないとのこと。理由を詳しく聞きたかったのですが、CPとDOSスタッフが私がRCを見ている間に話を終わらせてしまったために退散。

  • 金銭に困っていない。
  • 娘は三人とも嫁いでいるために家族を養う負担が少ない。

ヒアリングによりSHGに興味がない理由はこの2つかなーと思いました。

次回訪問した時には気が変わってSHGに興味持ってないかなーと思いながら、

いつも通り名前入りの写真を撮ろうとしたら…

「囚人みたいだから名前をもたせて撮るのは止めたほうがいい。」

とCPに言われてしまいました。ちなみに写真撮るときは必ず農家に許可は取っていますよ!笑

言われたのを無視して撮るのも気を悪くさせてしまうかもしれないので今回はやめました。

今回はね。

BERIGAI(7/13)

7/13のBERIGAIクラスターでは3軒(1軒は農家不在のためヒアリング不可)訪問しました。

車では進めない細い道があったために車を降りて農家まで歩きました。

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この写真ちょっと気に入ってます。

農家がある場所はタミルナードゥ州とカルナタカ州の州境付近。

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RCではちょうど3rd moultに向けてのdisinfectionが行われていました。一度のcropで200dfls。年間で10回のcropを行うそうです。種類はBivoltine(二化性カイコ)。

繭を売るマーケットはカルナタカ州のKolal marketというマーケットを利用しているとのこと。マーケットをまだ見学したことがないので8月中に農家が使用しているマーケットを見学したいですね。

Spinning時はBamboo Chandrikeを使用。

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Bamboo Chandrike

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Rearing centre

まだまだ農村部ではBamboo Chandrikeを使用している農家が見られます。南インド3州(カルナタカ州・タミルナードゥ州・アンドラプラデシュ州)の中でもタミルナードゥ州の養蚕農家は比較的に先進的な養蚕に取り組んでいるとCSRTIでの研修中に研究者から聞いていましたが…ギャップはありますね。確かに育てるカイコの種類や桑の種類は割と新しいものを使用しているなーという印象はありますが、設備面はとても追いついていない印象です。

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農家

SHGについて説明をしたら興味を示してくれました。今後も訪問しないと。

2軒目の農家へ移動。

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農家

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建設中のRC

彼もBAGALURであった若い農家と同様、養蚕をこれからスタートさせる!とのこと。そのためにRCを建設しているところでした。

養蚕を新しく始める理由を聞いてみたら「農業で新しい分野のビジネスを始めたい。単純にお金が欲しい。」とのこと。

現在既に人参・トマト・コリアンダー・じゃがいも・キャベツの農業、乳牛・ヤギの畜産業をしており、養蚕の方法は祖父から教えてもらうとのことでした。労働者も家族で養うとのこと。

養蚕にこれから取り組むためかモチベーションも高くSHGの説明をしたら「リーダーがやりたい!」とやる気満々でしたね。

新しい養蚕農家に対するアプローチってSHGを形成する上で割と大切になるかもしれないです。

1日でも多く1つでも多く農家に会う。

1軒の農家を訪問してヒアリングを行う時間は約1時間。

移動も含めると1日3~4軒が限界です。

ただやはり今は1日でも多く1つでも多く農家にあっておきたいところですね。

では。

Today’s song

「Water lily」 Illion

記事を書いている人


名前:あらちゃん
年齢:28歳
出身地:静岡県
静岡県立大学国際関係学部卒。若者支援団体「若者エンパワメント委員会(YEC)」OB。エンパワメントの重要性を認識。
卒業後は人材派遣会社(東証一部上場)にて、製造工場での現場研修の後、営業・採用・労務管理として3年間勤務。青年海外協力隊へ応募し登録から合格へ。27年度3次隊。駒ヶ根訓練所。インドにて養蚕普及活動に携わる予定。

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