【2016/11/02更新版】青年海外協力隊の「健康条件付派遣」って?

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ワナッカム!

インドタミルナードゥ州ホスールにて養蚕農家への知識・技術普及活動に取り組んでます、あらちゃん(@kazuuuyama)です。

青年海外協力隊に応募するために誰もが不可欠なのが「健康診断」です。

「青年海外協力隊=健康診断の基準が厳しい」

というイメージがあると思います。

日本に比べ充実しているとは言えない医療機関・良い状態とは言えない衛生環境・慣れない食生活・国によっては厳しい暑さや寒さというシビアな気候の中で2年間生活をしなければならないわけですからある程度健康診断の基準が厳しいのかなというのは想像がつくんじゃないでしょうか。

私は健康診断を受けた結果、「健康条件付き派遣」となり今インドで活動しています。

健康診断について

まずは健康診断について。

厳しいイメージがあるJICAの健康診断。

判断基準については「結果に問題がなければ問題ない!」としか言えません…笑

ただ、ホームページを見ると健康診断については以下のように説明がされています。

JICAボランティアの活動地域の多くは、日本と異なり自然環境や生活環境等が厳しく、また医療事情、衛生状態も悪い開発途上国です。今までに派遣されたボランティアの中には、赴任先で体調を崩し、療養一時帰国又は任期半ばで早期帰国を余儀なくされた例が散見されています。このような事態をできる限り回避するためにも、応募時の健康診断では、2年間(短期ボランティアは1年未満)のボランティア活動が支障なく行えるかを基準に、ボランティアとしての健康に関する適性を健康診断結果および派遣国の状況等も考慮した上で、総合的に判断しています 。また、Rh-などの希少な血液型については現地の医療事情を考慮し審査します。

したがって、過去に病気・怪我の既往がある方は、現在は完治している場合でも環境により悪化する病気もありますので、応募時には必ず申告してください。
また、持病のある方、治療中の傷病がある方、定期的に検査等を必要とされている方、虫歯等で歯科通院中の方は、主治医と相談し、完治した状態で受験されることをお勧めします。
応募時に提出する問診票は正確に申告してください。未申告または虚偽の申告があった場合は派遣中止又は派遣期間の短縮となります。この場合、手当や旅費等の返還をしていただくことがあるほか、療養費給付が受けられないことがあります。

引用元:https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/physicalcheck/

まずは嘘偽りのない健康診断結果を申告することが大前提です。

そして治療中の傷病(虫歯、歯科矯正、骨折など)は完治させてからの受験が推奨されていますね。

コンタクトレンズを使用している方は眼鏡をしっかり用意しましょう。

※ちなみにインドでは大きな都市に行けばコンタクトの洗浄液は購入できますし、店によってはコンタクトも眼鏡も作れますし、歯科矯正もやろうと思えばできちゃいます。

また、健康診断を受診する期間も定められているのでその時期に必ず受診しましょう。費用も立替払いになるので指定された書類・領収書もきっちりとりましょうね。

ちなみに私は「アトピー性皮膚炎」もちだったので、健康診断結果+応募書類にも嘘偽りなくきっちり申告。

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引用元:https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/physicalcheck/index.html

ウェブサイトでは「要請の活動先医療事情と健康状態が適合しない」場合に登録となる可能性があることが示唆されてます。

※「健康診断について【20~39歳の方】」を参照して頂ければアトピー性皮膚炎以外の病気についても確認することができます。

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引用元:https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/process/secondaryselection.html

それだけ健康状態が重要視されているってことですね。

「アトピー性皮膚炎」があったのが直接的な原因なのかはわかりませんが二次試験の結果も「登録」というものでした。

そして選考の結果、私は「健康条件付き派遣」として「登録」から繰り上げで「合格」となります。

登録については以下の記事を↓↓↓

青年海外協力隊合格発表後の「登録」期間中に考えていたこと。
ワナッカム! インドタミルナードゥ州ホスールにて養蚕農家への知識・技術普及活動に取り組んでます、あらちゃん(@kazuuuyama)です。 検索ワードを眺めていると、 ...

「健康条件付き派遣」について

では「健康条件付き派遣」の「条件」とは?

アトピー性皮膚炎もちの私の場合、それは「健康状態を自己管理し、6ヶ月毎にJICAへ自身の健康状態を報告すること」です。

img_3348

上の写真がJICAへの申請が義務付けられている報告書です。

  • アトピー性皮膚炎の患部の状態
  • 使用している薬の名称や成分、使用頻度
  • 自己管理方法
  • 生活している上で気になる部分

を月々記入して、6ヶ月毎にJICAへ提出します。もしも症状が悪化した場合に関しては患部の写真も一緒に提出します。任期は2年間なので任期中に4回提出予定です。

基本的にはこれだけです。あとは日々の自己管理を徹底して生活するのみ。私の場合はそこまで厳しく管理されているわけではないんです。

…ただ著しく悪化した場合には任期短縮で帰国というケースも考えられます。

自己管理について

私の場合、日々の自己管理がベースになっています。

普段私が気にかけていること・自己管理方法を少しご紹介します。

※アトピー性皮膚炎もちの私のケースです。

保湿を心がける。

入浴後・洗顔後には必ず保湿をしています。

アトピー性皮膚炎もちなので体の部位によってはカサカサしがちです。

カサカサすると痒くなって掻いてしまいます。

こんな悪循環に陥ってしまうので保湿は徹底しています。

出国時に私は日本で使用していた化粧水や乳液をまとめて幾つか持ってきました。

インドで自分の肌に合ったものが見つかるかどうか不安だったし、見つかるまでは持参した化粧水や乳液を使用するつもりだったので。

常備薬を日本から用意する。

私は日本では定期的に皮膚科へ通院してアトピー性皮膚炎の薬をもらっていました。

青年海外協力隊へ行くことを決めてからは通院していた病院の医師へお願いしてまとまった量の薬をいただいていました。

なので日本で使用していた常備薬を今でもインドで使用しています。ただし持ってきた薬には限りがあるので月々に使用する量を決めて使用しています。

常備薬を日本から持ってくることは個人的にはかなり大きなポイントです。

ストレスを溜めない。

過去に何度かアトピー性皮膚炎がひどくなった時期がありました。

その時期を振り返ると何かしらのストレスが溜まっていて精神的にしんどかった時期でした。

心の不調が身体に出てしまっていたんでしょうね。

青年海外協力隊として活動していく中でストレスなく生活することは不可能だと思っています。

日本で生活していても無理でしょう(笑)

でもストレスを減らす・発散することはできるます。

なので極力ストレスを溜めない努力をしています。

例えば、朝起きてから外で飲むコーヒーや、最近始めた筋トレや、ブログを描くことや、本を読むことや、ドラマや映画を見ることだったりするわけです。

「日本で好きだったことを(同じように)する時間」がインドで生活していて「一番ストレスを発散できている時間」だと思っています。

自己管理方法と持病に対する冷静な判断が大切

私の場合は「アトピー性皮膚炎」ですが他の事例もあるでしょう。例えば「痩せすぎ」とか。

私のように6ヶ月毎に報告書を出す場合もあれば、派遣された後に、任国で実施する健康診断の結果で判断する場合もあると思います。

まずは健康診断に引っかからないこと、健康でいることが第一ですが、私のように持病があることがわかっている人に関しては自己管理方法をしっかりと考えてから応募しましょう。

そして何より持病に対して冷静な自己判断をしましょう。

私の持病は「自己管理ができるレベル」です。そのように判断したからこそ青年海外協力隊に応募しました。

応募を考えている人はしっかりと自分にあった自己管理方法をまずは確立してくださいね。

では。

Today’s song

「1901」Phoenix

記事を書いている人


名前:あらちゃん
年齢:28歳
出身地:静岡県
静岡県立大学国際関係学部卒。若者支援団体「若者エンパワメント委員会(YEC)」OB。エンパワメントの重要性を認識。
卒業後は人材派遣会社(東証一部上場)にて、製造工場での現場研修の後、営業・採用・労務管理として3年間勤務。青年海外協力隊へ応募し登録から合格へ。27年度3次隊。駒ヶ根訓練所。インドにて養蚕普及活動に携わる予定。

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