ワナッカム!
インドタミルナードゥ州ホスールにて養蚕農家への知識・技術普及活動に取り組んでます、あらちゃん(@kazuuuyama)です。
思い返せば日本にいた時は四六時中友達と過ごしていました。
大学時代はサークル・バイト・キャンパスに行けば友達に会えたし、社会人になってからも週末に友達と会うのが楽しみで辛い仕事も頑張ってました。
溜まったストレスも友達と会うことで解消されたし、くだらない話や話すつもりもなかった悩みも苦労話も合うと自然にこぼれ落ちていきました。
私は現在青年海外協力隊としてインドタミルナードゥ州ホスールという人生で初めて聞く土地で生活しています。
そんな私は人生で初めて友達と「会って話ができない辛さ」を体験してます。
ズバリ言うと「ホームシック」なんでしょうね。
私がこんな気持ちに陥っている原因を考えてみました。原因に当てはまる・共感できる人はもしかしたら「ホームシック予備軍」かもね!笑
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ホームシックになる原因
まず、ホームシックになる原因について以下の記事を見つけました。
こちらの記事では小児科専門誌『Pediatrics』に発表された論文を元に、以下のようにホームシックになるような影響を与える「危険要素」は4つあると指摘しています。
経験:今まで家族と離れて暮らしたことがないなら、家族が恋しくなるかもしれません。「なじみがない」という感覚と折り合いをつけていくことに慣れていないからです。
態度:ホームシックは時として自分の思い込みが招くものです。新しい状況では居心地が悪いだろうなと考えていると、実際にそうなります。
性格:研究者は、初対面の人たちと親しくなるのが得意でない人は、新しい保母さんと過ごしている子どもの「不安定感」に似たようなものをもっているといいます。これに影響を受けるため、新しい生活になじみにくいのです。
外的要因:もちろん、ホームシックのレベルはどれだけその引っ越しに乗り気であるかにもよります。引っ越しせざるを得なかったのでしょうか。それとも進んでしたいことだったのでしょうか。そして、ホームシックは、家族がその変化にどのように反応するかにもよります。
「会って話をする」のが普通だった。
私にとって「会って話をする」のが日本では普通でした。
週末は大抵誰かしらと会っていましたし、会いたい・飲みたいからガンガン自分から声をかけて誘っていました。「誘われる側」ではなく「誘う側」であったと自信をもっていえます。些細なイベントを企画するのが本当に大好きな人間でした。(当時付き合ってくれた人たちありがとう!笑)
ただ、今インドにいる私にはそんな誘える友人がほぼいません。
自慢だったフットワークの軽さも移動制限もあり鳴りを潜めています。
「人に会えない」という「経験」にモヤモヤを抱えて生活しています。
要件以外に「電話」をする習慣がない。
「会えないなら電話で話せばいいじゃん?」
って思いますよね。
…自信をもって言えますが私は「要件人間」です。
要件があれば電話をしますが、要件が済んだ瞬間に電話を切ります(笑)
自分から電話して「今日友達と○時間以上話しちゃった!」とかほぼないです。
「会って話す」ことを失ったと同時に、私にはストレスを発散し悩みを打ち明ける手段がなくなってしましまいました。
今ほど気兼ねなく悩みを相談できて長電話できる性格の人が羨ましいと思ったことはありません。
また何よりも話をしてるのに相手の表情や反応が見えないのがとても嫌に感じてしまう「性格」なんですよね。
「元気?」って聞かれたら「元気!」って言っちゃう。
SNSで友達から連絡をもらって「元気?」って聞かれたら多少悩みやストレスがあっても「元気!」って言っちゃいます。もちろん本当に辛い時期はそうは言いません。
「久しぶりに友達から連絡もらっておいて元気じゃないなんて言いたくない!」
なんていう変なプライドがあるんでしょうね。
「元気!元気!まーなんとかなる!」ってその瞬間に自分を思い込ませます(笑)
直接会って話す時には元気じゃない時には元気じゃないともっと素直に言えてた気がするのに、直接会って話をしないそうはならない。
私も久しぶりに連絡する相手には常套句のように「元気?」って聞くのに、聞かれたら素直に正直に自分の気持ちを言わない…面倒くさいなって思います。
言葉・関係性・立場の問題
まず人間関係については、
「あらゆる人間にとっての最大の悩みは、人間関係の悩みである。」
引用元:「仕事と仲間」(仕事と仲間の心理学) アルフレッド・アドラー
とアルフレッド・アドラーがおっしゃています。
同僚の中には年齢も近くうまく付き合えている人もいますし、少ないながらもインド人の知人もこちらでできました。
でもまだ「友達」ではなく「同僚」や「知人」な気がします。
「友だち」と言えば、ルワンダで活動している同期も以前悩んでいたようです。
コミュニケーション不足ってよく分かるな。
タミル語・英語でコミュニケーションをとらなければいけないという「言語」の問題、それのせいで自分の伝えたいことを伝えられない、「同僚」「知人」という関係で終始しています。
そして少なからず「青年海外協力隊」という立場も影響している気がします。良かれ悪かれ私の行動や言動が「日本人」のイメージに直結してしまう。そう思うと無理にでも明るく振る舞うし、平気なフリを活動中は見せている気がします。
また「青年海外協力隊」に応募した時点でそんな環境や状況になることも自分の中で理解していたはずなんです。「理解していたはず」って恐ろしい言葉です(笑)
無理にでもシビアな「外的要因」を受け入れるのが必然であり前提であるって思わなきゃいけないんですから。
ピンチはチャンス!
こんなことを思ってましたが、最近同期とSkypeで話をして、自分の悩みやストレスを話したらかなりすっきりできました。
「ちょっと踏み込んで自分の話もしよう!」って思って話をしたら、雪崩のように悩みが自然に出てきて話をしていました。Skypeで顔が見れたのも何だか嬉しかったです。
結局は自分が変な壁を作っていただけなのかもしれないですね。今まで電話で悩み打ち明ける「経験」がないとか、「電話は苦手だ」っていう「思い込み」とか。
本当はただただめちゃくちゃ悩みを聞いて欲しかっただけなんですね。
聞いてほしいだけで答えは求めないし、「大変だよね。」「わかるわかる。」とか相手に少しでも自分の悩みやストレスを共感してもらえる、共感しようとしてくれることを求めてたんでしょうね。
辛かった時期を振り返ってみたら、帰国後の自分は以前の自分よりも少し変わっているような気がします。
では。いまは「元気」ですよー!笑
P.S. みなさんからの些細な連絡待ってますねー本当に励みになるから!
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「’I’ Novel」RADWIMPS
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