ワナッカム!
インドタミルナードゥ州ホスールにて養蚕農家への知識・技術普及活動に取り組んでます、あらちゃん(@kazuuuyama)です。
早いものでもうインドに来て丸1年が経過。ここ数ヶ月間の活動振り返り。
今わたしは「養蚕技術と知識の普及と均一化」のために「養蚕農家の自助グループ(Self Help Group)形成」に取り組んでます。
昨年の11月に一つの村でそのスタートのきっかけとなるワークショップをやりました。
がしかし…「途上国での活動って上手くいかないもの」って割り切ってインドに来たけど…
やっぱり経験すると凹むよね。
昨年12月から1月にこの村でのワークショップ開催を4度ドタキャンされてました。
Contents
ドタキャンパターン1〜配属先の車がない〜
12月に入って隊員総会・同職種隊員(通称:カイコ隊員)・任地訪問・体調不良(心身共々)でなかなか2度目のワークショップの日程が組めませんでしたが年末になる前に日を調整。
再度村へ訪問して養蚕農家・※州政府職員に日程を伝えました。
※活動で村へ行く際には配属先(中央政府)から事前に地域の担当者(州政府職員)に連絡をします。養蚕農家の場所や名前は州政府職員が把握しているため、州政府職員がいないと農家には会うことができない。
そしてワークショップ開催予定日当日。
ワークショップの設定時間はお昼前の11:00。州政府職員が農家と調整して時間を設定してくれました。村までは車で1時間程。
10:00を過ぎても配属先の車が来ない。
※活動で村へ行く際には基本的に配属先の車両を利用します。
「これはおかしい…もしや忘れてる…?」と思い同僚に連絡すると、
この後にわかったことだけど、私の配属先部署にある車は同地区にある他の2つの部署とも共有しているとのこと。知らねえよ。先に言えよその状況。
こうして1度目のドタキャンは成立しました。
ドタキャンパターン2〜ドライバーが休み〜
年は明けて1月。再度村へ訪問。ドタキャンしてしまった罪悪感を感じながら養蚕農家をまわったけど驚くほどケロっとしてて全く気にしていない様子で安心。養蚕農家と州政府職員にワークショップ開催日を調整しました。
前回の反省から同僚にしっかりと車が使えることを確認。
そしてワークショップ開催予定日当日。
ワークショップの設定時間はお昼前の11:00。村までは車で1時間程。
10:00を過ぎても配属先の車が来ない。
「これはまたおかしい…」と思い同僚に連絡すると、
この後にわかったことだけど、ドライバーの母親が体調を崩し病院へ連れて行ったとのこと。…なんとも言えねえよその状況は。
こうして2度目のドタキャンは成立しました。
ドタキャンパターン3〜職員が来ない〜
またまた予定を調整…
「三度目の正直!」と思いドライバーも同僚にも口すっぱく予定を確認。
州政府職員にも再度予定を伝え、養蚕農家には州政府職員から連絡を取ってもらいました。
そしてワークショップ開催予定日当日。
ワークショップの設定時間はお昼前の11:00。村までは車で1時間程。
10:00を過ぎても配属先の車が来ない。
…と思ったら来た!!
意気揚々と家を飛び出し車に飛び乗りました。
この後に分かったのは、ワークショップ予定日を決めた後にこのMTが入ったらしいです。州政府職員にとっても私の活動協力よりも自身の仕事が優先度が高いので…わかるがせめて事前に連絡してほしい…
こうして3度目のドタキャンは成立しました。
ドタキャンパターン4〜養蚕農家が来ない〜
3度ドタキャンをされなかなかメンタルをやられてしまった私。
4度目はさすがにもう嫌だ…
3度の失敗の反省から配属先同僚・州政府職員と予定をしっかりと調整。それぞれ予定がないことを確認し、村を巡回して前回のワークショップに参加してくれた養蚕農家へワークショップを開催することを伝えました。日中に空いている時間も確認し、巡回しきれなかった農家には会えた農家や州政府職員から連絡を取ってもらうことに。
そしてワークショップ開催予定日当日。
ワークショップの設定時間はお昼前の11:00。村までは車で1時間程。
10:00を過ぎたら配属先の車到着。村にも予定時間前に到着。
そしてワークショップ予定時間の11:00。
…農家が一人もいない…
養蚕農家が集まらないことに慌て始めた州職員と同僚が養蚕農家へそれぞれ連絡。
「町へ買い物に行ってるからいけない」「今はまだ養蚕の作業中だからいけない」「そんなの聞いていない」
結局前回集まってくれた養蚕農家は全く集まらずこの日もワークショップは開催できず。
こうして4度目のドタキャンは成立しました。
4度のドタキャンからの反省
4 度のドタキャンはさすがに堪えました。
やっとスタートラインに立てたと思ったのにそこから全く進まないモヤモヤとイライラ。
ただ養蚕農家を巡回して調査を行っていた時には気付けなかったことに気づけた気がします。
まずは配属先車両の予定調整。上述したように近隣にある他部署も私の配属先の車両を利用していることを知らなかった。そして車を運転するドライバーの予定も確認しなければならないこと。
続いて州政府職員の予定調整。今までは村を巡回するにあたって州政府職員が来れないことってあまりなかったので気にならなかった(というか来るのが自分の中で当たり前になってた)んですが当然彼らにも通常業務があるわけで、彼らの月の予定もしっかりと考慮するべきだった。
そして口頭での確認の脆さ。日程や時間を調整する際に「〇〇日の〇〇時は大丈夫?」と口頭で聞いたところでほぼ信用ならない。養蚕が始まると1日のスケジュールが決まってくる農家にはともかく、州政府職員(もちろん配属先同僚も)は週1のミーティング、ファンクション、自身の業務など予定されているものがあるのですが、だいたいうろ覚え。スケジュール帳を持っているならそれを確認し、例えばこちらで「先月はこの時期に〇〇があったけど今月は?」など覚えてる部分があるなら確認することが必要。
今回の反省は何よりも相手のスケジュール確認の徹底。
スケジュール確認って相手も自分も当然のことだけど、ここでの活動においてはより神経質にならないと何度も痛い目をみることになるんだと実感。
一ヶ月前に確認をしてOK、一週間前に確認をしてOK、3日前に確認をしたらNGとかいうケースもあるから困るんだけどね(笑)
さて、振り返って今やってることに追いつかないと。
ではでは。
A song of today
「棒人間」RADWIMPS