ワナッカム!
インドタミルナードゥ州ホスールにて養蚕農家への知識・技術普及活動に取り組んでます、あらちゃん(@kazuuuyama)です。
養蚕農家(Cluster)への訪問記録です。
今日は近隣エリアに住む養蚕農家を集めて初めて(小さな)ワークショップを実践。
少ない時間でしたが小さなステップを踏めた気がします。
共同口座を開設すること。
私の活動目標は「養蚕農家の自助グループ(Self Help Group:SHG)を形成して養蚕農家間の知識と技術共有を図り、養蚕農家の収入向上を図る」ということ。
活動をしてきて気づいたのですが配属先が求める自助グループにはある約束事・必須項目があったんです。
それは銀行にグループの共同口座を開設すること。
グループの共同口座を開設することにより州/中央政府より補助金による支援を(個人とは別で)受けることができるようになるそうです。
よって配属先の考えは「SHGを作る=銀行口座」なんです。
ただし銀行口座を開設するっていうのは養蚕農家にとっては手段のひとつでしかありません。
だから州政府の役人や中央政府の研究者に「グループで銀行口座作れ!」なんて言われて無理やり作るのはチャンチャラおかしい。養蚕農家たちが望んで共同の銀行口座を開設するのであるならばそれは大賛成です。ただしそうじゃなければ大反対です。
※インドの養蚕農家たちはかなり政府の人間に対して(良くも悪くも)敬意を表します。私ですら政府の人間であるCPといることにより「Sir」って呼ばれますからね。
「様々なスキームを上から押し付けられて、結局押し付けられた側はスキームを活かすことができていない、かつ活かそうとも思っていない。」
そんな事をずっと思っていました。
ワークショップ
1週間前に訪問した養蚕農家でヒアリングをしていると、CPの代理でいつも来てくれる部下が
という感じに。(英語が話せる)養蚕農家の息子さんにも協力をお願いしてワークショップをがやれることになりました。
今回の小さなワークショップでは「SHGを形成する」というその前のステップとして「グループで集まって話す」といい事あるんだよって事を養蚕農家たちに理解してもらいたい、ボランティアとして活動する私自身にも興味を持ってもらうために簡単なワークに取り組みました。
実施したワークは「Mのコミュニケーションの罠」または「Eコード」というワーク。
「途上国の人々との話し方-国際協力メタファシリテーション」に掲載されていたワークです。
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「見方によってものの捉え方が違う。」「相手の位置からつい物事を捉えようと考えていない?」「一人よりも二人、二人よりも三人で考えたほうがたくさんのアイデアが出るよね。」ってことを伝えるためにはとっても簡単だしぴったりかなと思いました。
当日は12名の養蚕農家が集まったので2つのグループ(6名ずつ)に分けてやってみました。10分くらいで終わってしまったので、その後は私がインドに来て養蚕農家たちとやりたいことを通訳してもらって伝えました。
次回のワークショップの日程も伝えて、日程の紙も渡して、養蚕農家から「Okay !!!!」と返事もとりあえずはいただいたので…(次回あるのかは不明)
しっかり準備したいと思います。
Today’s song
「光」RADWIMPS