ワナッカム!
任地であるタミルナードゥ州ホスールに来て早いもので1ヶ月が経過しました。
これまでに感じた問題(課題)を書いていこうと思います。
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想像以上の「書類文化」
私の配属先は「Central Silk Board(CSB:中央蚕糸局)」です。中央政府の「Ministry of Textiles(繊維省)」に属する機関です。役所ですねいわゆる。
1ヶ月の活動機関で感じたのは「書類文化」であること。CPに対してや配属先に対して何か提案や要望を出すときには書面で提出することが必要。「電話で伝えた」「メールで送った」では不十分です。書類にサインをもらい、郵送し、相手に書類が渡ってからでないと承認(決裁)がおりません。データに関してもWordやExcelではなくPDFでの提出が必要です。
そもそも私の要請は「社会人経験3年以上」が要求されています。新卒でこの環境に飛び込んだらすごく戸惑っていたでしょうね。
※前職では「決裁」はほぼデータ上で処理されていたために「書類主義」でも若干感覚が異なり手間に感じます。
「書類文化」だからこそエビデンスが残り確実ですが、時間もその分かかってしまう。書類作成→提出→サイン→郵送という流れをしっかりと逆算して活動しないと手続きが間に合わなくなってしまいます。
- 上長(CPなど)のスケジュール把握
- 郵送にかかる時間
- 書類管理
- 書類内容(「誰が」「誰に」「何を」「なぜ」「いつ」「どのように」つまり5W1H)の説明
を意識しなければです。うん、社会人!w
ビジネス英語
活動では基本的にCP・配属先とは「英語」でやりとりしています。
CPや配属先に対してのやりとりでは「きれいな英語(ビジネス英語)」を使わなければなりません。※通常の会話ではカジュアルに接していますよ!
私はビジネス英語が苦手です。CPや配属先に対してメールやプレゼンを作るにあたりとっても時間がかかります…「Regarding 〜」とか「Regards」とか「therefore 〜」を使い、言い方をソフトで丁寧にしたりととにかく苦手です。
毎回メールを打つ際には同僚やJICAからのメールを参考にしています。こればっかりは場数でしょうかね。
タミル語
同僚や配属先とは英語ですが、日常生活圏内にいるインド人(レストラン・スーパーの店員・バスの運転手など)と養蚕農家は英語を話せる人はあまりいません。今のところ生活で問題は発生していませんが…というのも、
- 商品は見ればわかるし、「これ」「あれ」「指差し」で料理も頼める。
- 値段に関しては英語が通じる。
- 農家との会話したい時はCPが間に入り通訳。
- 行きたい場所を連呼すればとりあえず行ける。
こんな感じだからです。
…
……
………
だめだこれじゃ!タミル語もっと頑張ります。
農村(クラスター)への訪問
農村には「月・火・水・木」と週4回はいけると聞いていました。
私にはCPが二人ついていて、一人が「月・火」、もう一人が「水・木」と分担されており、車を手配して農村(クラスター)へ訪問することになっています。
任地に赴任して1ヶ月。銀行口座開設・SIM手続きなどのライフライン整備や出張があったものの、週1〜2回しか農村へ行けていません。片方のCPに関してはまだ一度も担当の農村へ行けていません。
CPは研究者で多忙ですし、私の面倒を見るのはただただ仕事が増えただけ。会社でいうとただでさえ忙しい「通常業務」に「2年間の新人教育係」を任された感じでしょうね。
なんにせよ手配された車で農村に行かなければ私は活動できません。農村にいくための策を講じないとですね!
養蚕農家へのヒアリング項目
少ないながらも養蚕農家に行ってヒアリングをしています。
「いま抱えている問題を3つ教えて?」と聞くと「電気・水・労働者」というこの3点セットがいまのところ100%です。
漠然としてよくわからないので「いつ/どうして問題が起こるの?問題にはどう対応しているの?」とすかさず優しいCPが農家の代わりに間に入って答えてくれるんですが…私の中ではその答えが「養蚕農家の本音」には感じられません。
養蚕農家の抱えているニーズや問題点を引き出す問いってとても難しいと感じる日々。クラスターに訪問するたびに項目を改善しています。
ヒアリングにこそ「タミル語」でやるべきなのに!くっそー!!
家がオフィス
赴任初日。家に着いた際にCPに、
「ここが君のオフィスだ!前任者も部屋で仕事をやっていたんだ!ははは!」
と言われました。
私が今住んでいるaccommodationはCSBの機関である「Central Sericulture Germplasm Resources Centre(CSGRC)」のキャンパス内にあります。キャンパス内なのでCSGRCまでは 徒歩1分です。
ですが、CSGRCが私の職場ではないんです!
私の本当の職場はaccommodationから3.5kmほど離れた「Silkworm Seed Production Centre(SSPC)」という機関。
私の席にはCSGRCには存在しません。Officeなんてあるはずないのです。
赴任前の頭の中では「どんなに暇でもOfficeに行って顔を売る!職場の一員として認識してもらう!」と思っていただけに完全に出鼻をくじかれております。
対応策を考える。
ざっとこのような問題にぶつかっていますが、解決できたらかなり進歩・大きな力になりますよね。
対「書類文化」
①申請事項を後回しにしない。
②PDFか写真を添付。
③CPへのメール頻度アップ(「口頭+メール」で連絡事項や要望を伝えたと多少は強く言える)。
対「ビジネス英語」
①参考書
②綺麗な英語を使っている人の文を引用・添削してもらう
対「タミル語」
①タミル語勉強ノートを常に常備(首からぶら下げている)。
②とりあえずタミル語を使ってコミュニケーション(当たって砕けまくっている)。
③CPの力には極力頼らない(自分が聞きたいことは手間だけど一度「英語→タミル語」にしてもらい自分の口で言うようにしている)。
対「農村(クラスター)への訪問」
①分担された日に関係なくフリーな日を聞く。
②CP以外で農村へ同行してくれる人を探す。
対「養蚕農家へのヒアリング項目」
①訪問後に必ず反省とフィードバック。振り返りをする。
②聞けなかったこと、聞きたいと思ったことはメモ。訪問しての気づきは常に残す。
対「家がオフィス」
①CSGRCキャンパス内にCPが所属するSSPCのオフィスを発見したためにそこを借りる。
今日まででやっていることです。1ヶ月経っているので何もしていないわけではないんですよ!笑
何とかしてやりますわ。9月までには全項目解決だ!
では!
Today’s song
「Holiday」 Green Day