ワナッカムー。
日々ゆる〜いタイムスケジュールの中で養蚕研修に取り組んでます。毎日天気にも恵まれて北インドとは違う南インドの気候・食事を体験してます。北よりもやっぱり空気がいい・緑もある・人も穏やかな気がする。
とりあえず学んだことを記録します!
Rearing
1日の始まりはRearing(蚕への餌やり)から始まります。毎日1日2回ずつ。午前は10:00から、午後は3:00からです。
まずは蚕の餌である桑の葉を収穫。
炎天下の中で手作業のためなかなか体力奪われる。インド人は汗あんまりかいてませんでしたが私は汗びっしょり。
栄養価の高く柔らかい桑の葉(tender leaves) を選んで2枚ずつぐらい収穫します。若い葉なので一番上から2枚づつ。
だいたいバケツいっぱいくらい収穫したら、今度はそれを食べやすいサイズ(蚕にとって)に切り刻んであげます。バケツ一杯っていうのも育てている蚕の量によりけりです。これも手作業。
桑の葉の硬い部分(茎?)は取り除きます。
キャベツでいう芯の部分ですね。確かにちっちゃい子供はあんまり食べない部分。大人になるとだんだん美味しく感じるよね。そういえば学生時代に某焼肉チェーン牛●でバイトした時によくキャベツ切ったなー。
切り終えたら餌やりです。
幼虫系が苦手な人は見ないでくださいね♡
この写真だとまだ孵化したてなので2mmくらいでしょうか。蚕ベイビーズを満遍なく桑の葉で覆ってあげます。(桑の葉がなんとなくニラに見えました。チヂミ食べたくなったよね。)
桑の葉で覆い終わったら、「鳥の羽」を使って蚕と桑を中心に寄せて、紙で全体をカバーしてあげて終了です。鳥の羽を使うのは羽毛がデリケートな蚕ベイビーズを扱うのに適しているからだそうです。
Chawki
聞いたことない言葉でした。Scientistが「Chawki」って言った時は「チェキ」に聞こえ写真を撮れってことかと思い写真を撮り始めた私。この解釈もどうかしてる。
静止しないScientist。写真を撮るという行為がとても勤勉に見えたみたいで
「Nice Kazuuuu !!!!」
と言われました。コミュニケーションのダメな典型でしょうね。
「Chawki」というのは1齢〜2齢にかけての蚕の幼虫のことです。
過保護?な管理
「Chawki」は人間でいうと小学校3年生(ざっくり)くらいまででしょうか。この年齢くらいまでは愛情たっぷりかけて育てますよね?美味しご飯を作って、清潔で綺麗な服を着せて、危ないところにも絶対行かせない。人格形成や身体の発育にとっても大切な時期です。
蚕にとってもこの「Chawki」における管理がすごく大切です!
常に温度と湿度には気を使います。
適切な温度と湿度は脱皮(Moult)の時間に大きく影響しますし、蚕がかかってしまう可能性のある病気にも関連します。
これは孵化する前の蚕のベッドです。プラスチックでできています。衛生的にプラスチックが消毒もしやすく手入れに適しているそうです。
また卵と桑の間にプラスチックのネットを挟みます。
卵から孵化した蚕ベイビーズはネットを登って餌の桑に行きます。そうするとネットの下には空っぽの卵が残ります。空の卵と蚕を分けるための仕掛けです。空の卵もまた放っておけば菌が繁殖してしましまいますからね。
蚕が保管されている部屋の外壁に沿ってこのようなchannel(水路)が流れてます。
- 湿度を保つ。
- 外敵(蟻など)の侵入を防ぐ。
ためです。日本人の感覚からすると昔ながらの手段に感じますよね!
ちなみに部屋の入り口もネットが掛けられています。これも「外敵(蜂や蠅など)の侵入を防ぐためです。施設に入る前は私たち人間も靴を履き替え、手を消毒。アルコール消毒ではなかったです(プールの匂いがしました。薬品の名前ど忘れ…)。
大切に扱われてますね!人間の子育てと一緒ですわ!それだけ大切な時期ってことです!
カイコ隊員っぽくなってきた。
このrearingを1日必ず2回。脱皮の日はやらないのかな?確認し忘れ。(っていうのは、脱皮はほぼ丸一日かけて行うからです。)
これがCSR&TIでのルーティーンワークの一部です。病気についてもまとめなきゃ。
なんかカイコ隊員っぽくなってきました!(笑)
専門家にはなれませんが基本的なことはここで勉強できそうです。予想以上に手を持て余す時間も多いので…Wi-Fi使える場所でしっかり記録してこう。
では!