ワナッカム!日本はGWの真っ只中ですね。
私も日々養蚕研修頑張ってます。
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続・Rearing
前回の記事より引き続き。
一度目の脱皮(1st moult) は終了。トータルで4日間。
脱皮後には必ずChawki(2齢までの幼虫のこと:稚蚕)のベッドを殺菌・消毒します。

Slaked lime powder

Ankush
Slaked lime powder(消石灰粉)は脱皮が落ち着いてから(今回は脱皮後の翌日午前)、Ankushは各脱皮後必ず使用します。
手作業で行っていた桑切りになんとマシーンが登場です!
仕上がり良好。日に日に与える桑の量も増えていきます。そしてこの桑切りマシーンは日本から送られたものです。
殺菌をした翌日は綺麗な容器(ベッド)へと幼虫を移し換えるために、幼虫と桑の間にネットをかけてあげます。上の画像にはありませんが。
ベッドの数も合計4箱だったのが今は8箱です。幼虫の成長するに伴い、スペースがどんどんなくなっていくので、スペースを十分に確保するためです。
本日(5/4)、稚蚕の食欲がなかったみたいらしいので明日は二度目の脱皮っぽいです。
Silkworm pathology
病理学(Pathology)について。
養蚕に関する病気・症状・予防策・研究方法など教えてもらいました。
代表的な病気は、
以上4つです。Pebrineに関しては親(moth )から子(larva)へと遺伝する病気。もし一匹でも稚蚕や卵に感染が確認されたら、同じ親が産んだ可能性があるものもすべて排除しなければなりません。これを予防するには「病気のない卵(disease flee layings:dfls)」を養蚕農家に確実に渡すのが大切!
そして他にも大切なことが。
この絵は河上清さんという、JICAプロジェクト「二化性養蚕技術実用化促進計画:1997~2002」においてリーダーを務めた人の教えだそうです。インドの養蚕を間違いなく変えた一人でしょうね。
一番上には「シルク」と「お金」、中段には「桑」「蚕」「卵」など、そして一番下では「何かの作業をしている様子」が、それぞれ人型の顔に描かれています。
「人型=技術力」だそうです。そして「何かの作業をそている様子=殺菌・消毒」。
「殺菌・消毒による衛生(Disinfection and hygiene)が全ての養蚕に関わる技術力の根本であり最も大切である」って事でした!
Soil sciences & chemistry
桑を育てる土壌。
土壌の成分・桑に適した土壌・良い堆肥(compost)・土壌の調査方法について教えてもらいました…
しかし!!!!
私は専門家にはなれません。専門的な知識を活かしに来ていません。養蚕農家に土壌について指導したわけではありません。
lectureを受けていて初めて知ること(土壌の成分とかサンプリングの手段とかacid/alkaline soilとか…)が多くて面白かったです。ただ難しいよね(笑)
養蚕農家に土壌について質問したらこのlaboratoryにつなげようと思います。
任地で家庭菜園をやる気持ちが高まりました(笑)
Mulberry breeding laboratory
桑の繁殖を研究する施設で桑についてお勉強しました。
養蚕に適切な桑について・桑の品種改良プロセス・CSR&TIにある桑の種類・採取方法と研究方法など。概論的な話。
交雑の話については高校の生物の授業を聞いてるみたいでした。品種改良のプロセスを初め(種の採取)から終わり(優良な品種ができる)までするのに15年くらいかかるって言っていたのにはびっくりしました。

Mulberry & Bleeding Genetics(MBG) @ CSR&TI
Agronomy
農学。
良い桑畑を作る(cultivate)には。土地の置かれている環境調査・環境にあった桑の選定・桑用の土壌を作る準備と方法など…
桑を植える法則があってそれを「I/J system (=India Japan system)」っていうらしい!そして「Organic farming」をかなり強調して言っていました。環境にも人にも優しくて持続可能性のあることって大事です。
気づけば1/4が終了。
ゆるいスケジュールの中やってるせいか1日がとっても長く感じていましたが、気づけばもうMysoreに来て1週間が経過。
まだ最初の1週間が終わったばかりなのか、もう1週間終わってしまったのか…どっちだろう。
今週から新たな養蚕農家軍団が研修に来たのでまた質問攻めの毎日です。