#8 養蚕農家訪問記

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ワナッカム!

インドタミルナードゥ州ホスールにて養蚕農家への知識・技術普及活動に取り組んでます、あらちゃん(@kazuuuyama)です。

養蚕農家(Cluster)への訪問記録です。

BAGALUR(8/16)

一軒目の農家へ訪問。土壌処理剤と思われる薬品を撒いているところでした。何の薬品なのか聞きそびれました。Flood irrigationを利用してますね。

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Rearing houseを見させてもらいましたがちょうど収穫後ということで小屋の清掃・消毒を行っているところでした。ベッドに引っ掛けているスプレーを使用して消毒液を散布します。

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Disinfection中でした!

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農家さん

この養蚕農家さんにはIAS(Indian Administrative Service) Coaching Centreに通う娘さんがいるそうです。将来有望ですね!

彼はベンガルール出身で2年前からホスールに来て養蚕をしています。

実はRearing Houseはレンタルしているもの。レンタル料は年間で1lakh and 60,000Rs(160,000Rs)。

ベンガルールでも30年近く養蚕をやっておりましたが、より良い環境を求めてここホスールにやってきました。ベンガルール時代に使用・所有していたRearing houseはなんと放ったらかしにしてきたとのこと…水不足による桑の品質低下や病気に悩まされていたそうです。

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Drip irrigation用ホースの応急処置で枝をさす。の図

彼の近くに住む養蚕農家にも話をしてきました。

二人は毎日顔を合わしては桑畑、利用している稚蚕飼育所(CRC)、お互いのカイコの様子について話をするそうです。二軒目に話を聞いた養蚕農家さんは、養蚕をスタートする以前は農業(トマト、人参、じゃがいも、米、ラギ)に従事していましたが、品質が悪くロスになる製品が多かったために稼ぎが悪く養蚕をスタートさせました。

CSBの施設でトレーニングは受けていないとのことで、DOSやCSBのスタッフが養蚕を指導したとのことでしたが…あまり信憑性がないですね(笑)

養蚕以外ではマリーゴールドを育てて売っています。

BERIGAI(8/18)

この日に訪問したエリア(Chinnadannur)はほとんどが小規模な養蚕農家とのことでした。

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「TraditionalでtypicalなVillage!」とのこと。

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伝統的な丸蚕箔(まるさんぱく)

訪問した農家はこのエリアの養蚕農家ではかなり大規模な農家(300dfls/crop)でした。

ただ、蚕の飼育室を見てみると、UZI対策はされていないしLime poder(石灰)やAnkushなども封が開いたまま放置されてました。手が行き届いていないエリアなんだなってよくわかりましたね。

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インド農村部のよく見る風景

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訪問した農家さん

近隣に住む養蚕農家は徒歩圏内らしく、収穫の時期になれば皆で顔を合わす機会もあり話もするとのこと。一方で収穫時期以外は忙しくそんな時間もないそうです。労働者も雇っていません。このエリアは活動に巻き込んでいきたいですね。

二軒目の農家へ移動。先ほどのエリアとは少し離れたエリアでした。

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手前はbamboo chandrike。奥は丸蚕箔。

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葉酸農家と子供たち。

この養蚕農家。実は回転まぶしも持っていました!ただし全く使用していませんでした。

「使い方が難しい!」

とのこと。

…養蚕研修をしてきた私としてはびっくりな意見です。だって私からしたら全然難しい要素なんてありません。他にも理由があるんじゃないかと思い聞いてみたら、

「回転まぶしを使うなら労働者を雇いたい。」

と言っていました。

回転まぶしを購入・管理するよりも労働者を雇って既存の方法で養蚕をやった方が安心だし手間もかからないって思っているんでしょうね。

時間が足りない!

農家へ訪問するたびに「時間が足りない!」って思います。

一軒訪問すると1時間は最低必要。1日で3軒訪問できれば万歳な状況。

事実質問を意識して質問をしていくとどうしても時間が足りない…

どうしたものか…

では。

Today’s song

「Creep」Radiohead

記事を書いている人


名前:あらちゃん
年齢:28歳
出身地:静岡県
静岡県立大学国際関係学部卒。若者支援団体「若者エンパワメント委員会(YEC)」OB。エンパワメントの重要性を認識。
卒業後は人材派遣会社(東証一部上場)にて、製造工場での現場研修の後、営業・採用・労務管理として3年間勤務。青年海外協力隊へ応募し登録から合格へ。27年度3次隊。駒ヶ根訓練所。インドにて養蚕普及活動に携わる予定。

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